最終更新日:2025/03/14

動画制作のヒアリングシートとは?事前準備と8つの項目を解説

「動画制作のヒアリングシートは必要?」
「ヒアリングシートは何を書けばいいの?」

動画制作の際に使用するヒアリングシートの目的や、記載項目について気になる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、動画制作のヒアリングシートは必要です。

ターゲットや予算、納期など細かく打ち合わせをしておかないと、後々トラブルにもなりかせんません。

本記事では、動画制作のヒアリングシートの概要や8つの項目について解説します。

動画・印刷・WEB制作 無料相談で承ります!

まずは無料で相談してみる
この記事の監修者

この記事の監修者

木林完介

木林完介

株式会社トック企画代表取締役

門前仲町生まれ。大学卒業後、3年をかけて世界一周をする。帰国後、家業の印刷・デザインの会社に就職し、2010年に代表取締役社長に就任。就任後は印刷だけでなく映像制作・WEB制作・イベント企画運営など事業を拡大する。

動画制作のヒアリングシートとは?

動画制作のヒアリングシートとは、制作会社が依頼側に対して質問をする書類のことです。
目的やターゲット、予算などの質問項目が記載されており、依頼側は事前に準備しておくとスムーズに記載できます。

ヒアリングシートをうまく活用できれば、打ち合わせがスムーズに進み、依頼側の意見を反映させた動画制作が実現できるでしょう。

ヒアリングシートの目的

ヒアリングシートを記載すると、依頼内容を明確にでき、情報を整理可能です。
動画制作の意図や要望が詳細に記入されるため、打ち合わせをスムーズに進められるでしょう

ヒアリングシートは、企画やシナリオ作りにも影響を与えます。
動画制作の基礎であり、具体的な内容を詳細に記載できるとその後の方向性がブレないため、修正の削減につながるでしょう。

制作会社との意図のすれ違いを少なくするため、社内で打ち合わせをしてヒアリングシートの作りこみを行うのをおすすめします。

動画制作の企画書については以下のリンクをご覧ください。

関連記事:動画制作の企画書について解説した記事はこちら

ヒアリングシートを使用しないとどうなる?

ヒアリングシートは、依頼者と制作会社との間で、認識のズレがないかを確認するツールであり重要です。

たとえば、観光情報に関する動画制作を依頼したとき、ターゲット層が20代と50代では動画のテイストが変わります。20代はテーマパークやカフェなどを紹介したポップな雰囲気にし、50代は温泉やお寺などを紹介した、シンプルで落ち着いた雰囲気の動画が喜ばれるでしょう。

しっかりとターゲットを選定し共有しておくことで、スムーズに動画制作が進み、コスト削減にもつながります。ヒアリングシートを使用し、制作会社に意図を伝えることが重要です。

ヒアリングシートに記載するテンプレート項目

ヒアリングシートのテンプレートに記載する項目を以下に8つ紹介します。

ヒアリング項目記入例補足
目的会社のPR動画を作りたいどういった目的で動画制作を依頼するのかゴールを明確にする
ターゲットサービス利用を考えている企業様向け動画を視聴してほしいターゲット層を具体的にする
コンセプト・メッセージ自社のサービスである◯◯を知ってほしい動画を通して一番伝えたいことを具体的にする
使用媒体

自社ホームページ内に動画を埋め込みたい

自社のホームページなど使用媒体により、動画時間や掲載媒体(YouTube / Instagramなど)が変化する
納品形式MP4納品時のファイル形式を提示しておく
予算30~50万円予算に応じた適切な提案を受けるために必要
納期3ヶ月前後納期に応じた適切な提案を受けるために必要
参考動画・資料自社のホームページや企業理念も参考にしてください使用してほしい資料や参考動画があれば提示しておく

これらは、動画制作会社とのコミュニケーションを円滑にするために重要であり、プロジェクトの目標や対象顧客を明確にし、動画制作の方向性を決める項目です。

また、動画制作の進行管理にも関わるため、ヒアリングシートをしっかり記載できれば、プロジェクトの進行をスムーズにできるでしょう。

目的

動画制作のヒアリングシートには目的を記載する項目があり、動画制作のゴールを決めます

具体的な目的がないと最終目標達成への道筋からずれてしまい、目的と大きく異なる動画となる可能性があるからです。

目的例として、CV率向上やホームページ誘導、SNSフォロワー増加などが挙げられます。

制作した動画を活用して、どのような結果を得たいか社内で相談し、動画制作の明確な目的を設定しましょう。

ターゲット

ヒアリングシートには、動画を視聴してもらうターゲットを想定する項目があります。

これを明確にできれば、ニーズに合った動画を制作しやすくなるからです。

イメージとして、年齢や性別、家族構成、年収など細かく想定できればその分だけ動画の方向性がはっきりとするでしょう。

もし、明確なターゲットが定まらない場合は、商品やサービスを提供したい客層や、実際に手に取ってもらっている客層をイメージしても良いです。

ターゲットに響く魅力的な動画を提供できれば、より多くの人に視聴してもらえるので、商品やサービスを広められます。

特性やニーズを把握し、それに合わせた動画作成が重要です。

コンセプト・メッセージ

ヒアリングシートには、動画のコンセプト・メッセージを記載する項目があります。

コンセプト・メッセージとは、動画で一番伝えたい内容のことです。

コンセプト・メッセージが明確でないと、動画で伝えたい内容がわからなくなる可能性があります。

伝えたい内容は欲張らず、1~2個に要点を絞り優先順位をつけておくとよいでしょう

用途・使用媒体

ヒアリングシートには、用途・使用媒体の項目があります。

用途・使用媒体とは、自社ホームページやSNS、インターネット広告など、動画を再生する媒体のことです。

用途・使用媒体が明確になると、動画のサイズや時間などが決まります。

使用媒体によって有効な動画時間やボリュームのある視聴者層が変わってくるため、ターゲットから用途・使用媒体を決めても良いでしょう。

納品形式

ヒアリングシートには、納品形式の項目があります。

納品形式とは、実写やアニメーションの動画の種類や動画のファイル形式、出力形式のことです。

実写とアニメーションにはそれぞれメリットがあるため、動画の種類を検討する際は特徴を考慮して検討しましょう。

動画のファイル形式として、MP4やAVI、FLVなどがあります。

用途や使用媒体から制作会社が選択する場合もありますが、希望するファイル形式がある場合は事前に選択しましょう。

動画の出力形式はDVDやUSBメモリ、クラウド共有などがあります。バックアップの必要性や使用頻度などを考慮して選択しましょう。

予算

ヒアリングシートには予算の項目があり、動画制作会社は提示された予算を考慮して実際にかかる費用や動画制作の規模を計画できます

依頼側はヒアリングシートを受け取った時点で大まかな制作費用を記載したいので、事前に予算を社内で決めておくとよいでしょう。

動画制作会社のホームページには動画制作プランや実績での制作費用を掲載している場合もあります。

より詳しい予算の目安を知りたい場合は、無料問い合わせで予算の目安を提示できる動画制作会社があります。

制作を希望する動画に対しての費用を、あらかじめ確認しておきましょう。

動画制作の相場については以下のリンクをご覧ください。

関連記事:【意外】動画制作の相場は〇〇円?

納期

ヒアリングシートには納期の項目もあります。

一般的には、制作から納品までには約3ヵ月かかるとされますが、状況やオプションによっては調整が可能です。

事前に目安を作り、ヒアリングシートを活用して納期を明確にすると、動画制作のタイムスケジュールが調整できます。

納期の調整が必要な場合は早めに相談し、スムーズな進行を図りましょう。

動画制作のスケジュールについては以下のリンクをご覧ください。

関連記事:動画制作のスケジュールについて解説した記事はこちら

参考動画・資料

ヒアリングシートには参考動画や資料の項目があります。

参考動画がある場合は提出しておくと、考えのずれを減らせます

また、演出や特殊効果なども抜き出して活用できるため、具体的な考えがある場合は集めておくとよいです。

自社のロゴやキャラクターがある場合は、活用すると制作費を削減できたり、独自性を出せたりするので準備しておきましょう。

ヒアリングシート作成時の社内で必要な事前準備

ヒアリングシート作成には社内での準備が重要です。

まずは 、社内で一般的なヒアリングシートの項目を確認し、ヒアリングシートをすぐに記載できるように事前準備をしておきましょう

動画制作会社ごとにヒアリングシートに記載されている項目が異なるため、不足している箇所がないか事前に確認しておきましょう。

事前準備を入念に実施すると、その分だけ動画制作がスムーズに進みます。

ヒアリングから動画納品までの流れ

動画制作をスムーズに進めるためには、依頼から完成までの流れを把握するのが重要です。

動画制作から完成までの流れのポイントを以下に7つ紹介します。

動画制作の流れ概要
ヒアリングシートへの記入動画の方向性を決定する
見積もり・企画案の打ち合わせ動画のゴールや予算についても具体的に話し合う
シナリオ・絵コンテの作成ターゲットに伝えたいメッセージを明確にし、動画の流れを決定する
撮影・素材の作成シナリオや絵コンテを元に、動画に必要な撮影と素材の制作を行う
動画編集準備した素材を動画化する
音声・MA編集BGMや効果音を挿入する
動画の試写・納品完成動画の最終確認を実施し、納品する

 

ヒアリングシートを記入する

動画制作時にはヒアリングシートの記入が重要です。ヒアリングシートへの記入は、動画制作の方向性を決める重要な工程です。

制作会社に問い合わせてシートを受け取り、事前準備が完了したら社内で記入しましょう。

動画を活用したり、ヒアリングシートの方向性を決めたりするのが難しい場合は、マーケティングやコンサルティングも含めて依頼できる制作会社を選ぶのをおすすめします。

実績やノウハウがある企業は、ヒアリングシートの記入をサポートが丁寧な傾向にあります。

ヒアリングシートがなく、打ち合わせの時点で動画制作会社から直接ヒアリングされるケースもあるようです。

見積もり・企画の打ち合わせ

ヒアリングシートは見積もり・企画の打ち合わせで重要な役割を果たします。

動画の目的やターゲットなどをヒアリングシートで考慮することで、動画の大まかな骨組みを作成するからです。

しかし、ヒアリングシートだけでは伝えにくい部分や相談したい部分のある可能性があります。

そのため、ヒアリングシートを利用する際は、制作会社との打ち合わせ前に不足する部分を社内で検討しておくのが重要です。

具体的なイメージや相談事項を考えておくと、打ち合わせがよりスムーズで有意義に進むでしょう。

関連記事:動画制作・映像制作の見積もりを徹底解説

シナリオ・絵コンテの作成

ヒアリングシートに記載された内容から、ターゲットに伝えたいメッセージを明確にしてシナリオや絵コンテを作成するのが重要といえます。

メッセージがターゲットに伝わらなければ、動画の効果が薄れてしまうからです。

シナリオや絵コンテの作成は、動画の流れを決める重要なステップです。

動画になっていないシナリオや絵コンテの状態なだけで、動画の内容や流れはほぼ決まっているといっても過言ではありません。

制作会社から提示されたシナリオが、視聴者にとって途中離脱せず、わかりやすい内容になっているか考えて進めましょう。

シナリオや絵コンテは、動画制作の土台であるため、適当に作成すると中途半端な動画が仕上がる可能性があります。

この時点での修正なら費用がかからなかったり、スムーズに変更できたりするので、変更してほしい部分は、早めに申し出て修正してもらいましょう。

撮影・素材の作成

シナリオや絵コンテをもとに動画に必要な撮影と素材の制作を行います。

ヒアリングシートに記載した動画の形式に合わせて進めます。

実写の場合は、キャスティングや撮影場所の設定も行う必要があるため、時間と費用がかかるステップです。

出演者や撮影場所などを自社で提供できれば、コストを抑えることも可能です。

アニメーションの場合は、下書きから線画、色付けなどを行うため費用がかかる可能性があります。

テンプレートのアニメーションやスライドショー形式の動画にすれば、コストを下げられるでしょう。

また、自社のロゴやキャラクターなども準備しておくと動画に活用できる可能性があります。

動画編集

動画編集では、用意した撮影・素材をつなぎあわせて一本の動画に仕上げます

万が一、必要な映像や素材が足りず、再撮影が必要な場合は早めに依頼するのが重要です。

動画編集を、一度仕上げてしまうと修正が難しくなってしまうからです。

再撮影はキャスティングや撮影場所、機材の確保が必要なためコストも高くなります。

どの工程なら、コストを抑えて修正や追加が可能か事前に確認しておきましょう。

音声・MA編集

音声・MA(マルチオーディオ)編集は、仕上がった動画に音声や効果音、BGMなどを入れて音声を調節することです。

ナレーションやBGMを動画に追加すると、より効果的な動画が完成します。

MA編集は、動画制作で欠かせない要素の一つであり、視聴者に魅力的な映像体験を提供するためには、音声のクオリティを高める必要があります。

著作権に関わる楽曲を希望する場合は確認が必要なため、弊社トック企画などの制作会社に相談しましょう。

1977年創業の信頼と実績

動画制作事例を見る

映像の試写・納品

仕上がった動画を試写し、音のずれや映像の切り替えのタイミングなどを確認します。

動画に修正が必要な場合は、追加費用が発生するケースがあるため、どの段階であれば修正可能か、費用がかからないかを確認するのが重要です。

納品は動画制作会社によって変わります。

動画制作をオンラインで行う制作会社であれば、クラウドやサーバーなどのデータ共有で納品される可能性もあります。

納品されたデータの著作権所有者の確認をし、権限がどこにあるか明確にしておきましょう。

不正使用や権利侵害を防ぐとともに、アップされた動画の不正使用への対応が取れるようになります。

動画制作の流れを詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事:動画制作の流れについて解説した記事はこちら

【やめとけ】動画制作会社を選ぶときの注意点

動画制作会社によっては、ヒアリングが不十分であったり制作費が高かったりと、さまざまです。合わない会社を選んでしまうと予算を無駄にしてしまいます。見合った動画制作会社に依頼しましょう。

ここでは、動画制作会社を選ぶときの注意点を解説します。

ヒアリングが不足している

ヒアリングは、動画の方向性や予算、納期などを決める大切な役割を果たします。

「思っていた作品と違う」「追加予算が発生した」など、制作が進んだあとになって認識のズレが生じると、余計なコストが発生する可能性もあります。

こうした事態を招かないように、ヒアリングをしっかりと行う制作会社を選びましょう。

制作相場よりも高い見積もりを提示している

動画制作の費用は、内容や動画の長さなど、工数によって変動します。そのため、相場がわかりづらいですが、極端に高い見積もりを提示してくる場合は注意が必要です。

複数の会社から見積もりを取り、適正価格かどうか判断しましょう。ただし、あまりにも安い金額を提示してくる制作会社も品質面で不安が残るため、相場と制作会社の実績が見合っているかバランスを見ることも大切です。

あらかじめ、動画制作を依頼したときの相場を知っておくことも重要です。

動画制作の実績が存在しない

動画制作の実績が存在しない会社は注意しましょう。過去の実績やポートフォリオを公開しているか、確認が必要です。

動画制作の実績がないと、経験や技術力が足りてないのかもしれません。また、依頼から納品までの流れを把握していない可能性があります。動画のコンセプトを伝えたのに反映されていない、納期を守ってくれないなど、トラブルが生じる場合があります。

実績が確認できない場合、サンプル動画を提示してもらいクオリティを確認しましょう。

トック企画の制作実績はこちら>>

ヒアリングシートを活用した動画制作の依頼はトック企画へご相談ください

ヒアリングシートは、お客様の要望や目的を詳しく把握するための重要なツールです。

ヒアリングシートには、動画の目的やターゲット、コンセプトやスタイルの希望、使用する映像や音楽のイメージ、納品形式や納期の希望などが記載されています。

これらの項目を詳細に記入していただくことで、お客様の要望に沿った動画制作が可能となるでしょう。

トック企画は「印刷」「映像」「WEB事業」とさまざまな事業を請け負っており、1997年から続いている信頼と実績のある会社です。

社内にのディレクターやカメラマン、編集者、アニメーターが在籍しており、依頼者の想いを汲み取って高品質な映像に落とし込みます。

動画制作を検討している方は、一度無料相談を受けてみてください。

動画・印刷・WEB制作 無料相談で承ります!

まずは無料で相談してみる
ページ上部へ戻る