最終更新日:2025/11/30

展示会のチラシで集客力を高めるには?枚数の目安から作り方まで徹底解説

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展示会の準備は、ブース設計から配布物まで、やることが山積みで大変ですよね。特にチラシは、限られた時間の中で来場者の関心を引き、ブースへの誘導や展示会後の商談につなげるための重要なツールです。

この記事では、展示会チラシの効果的な準備方法や枚数の目安、デザインのポイント、配布方法まで、実践的な情報を詳しく解説します。チラシの役割を理解し、適切に準備することで、展示会での集客効果を最大化し、スムーズに本番を迎えられます。

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この記事の監修者

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木林完介

木林完介

株式会社トック企画代表取締役

門前仲町生まれ。大学卒業後、3年をかけて世界一周をする。帰国後、家業の印刷・デザインの会社に就職し、2010年に代表取締役社長に就任。就任後は印刷だけでなく映像制作・WEB制作・イベント企画運営など事業を拡大する。

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目次

展示会でチラシを配る目的と役割|何のために準備する?

ブースへの訪問を促すきっかけづくり

展示会のチラシは、会場内を歩く来場者の目に留まり、自社ブースへ足を運んでもらうための最初の接点となります。来場者は限られた時間の中で多くのブースを巡るため、チラシで興味を引くことができれば、ブース訪問のきっかけを作ることができます。

そのため、キャッチコピーやビジュアルで「自分に関係がある」と感じてもらうことが重要です。

自社製品・サービスの特徴を手軽に伝える

チラシは、製品やサービスの特徴を手軽に伝えるコンパクトなツールとして機能します。名刺交換の際や、ブースで説明を受けた後に持ち帰っていただくことで、来場者は後から内容を振り返ることができます。

また、リーフレットのように折り加工を施すことで、限られたスペースに多くの情報を整理して掲載することも可能です。

展示会後の営業ツールとしても活用できる

展示会当日だけでなく、展示会後のフォローアップにもチラシは役立ちます。名刺交換後に郵送する資料として活用したり、問い合わせ先やQRコードを記載しておくことで、来場者が後日改めて連絡を取りやすくなります。

つまり、チラシは展示会の「その場限り」のツールではなく、継続的な営業活動をサポートする資料として機能します。

展示会チラシは何枚用意すればいい?|枚数の計算方法

来場者数から算出する方法

一般的な展示会では、来場者数の1割程度を目安にチラシの枚数を準備する方法があります。例えば、来場者が4万人規模の展示会であれば、4,000枚程度が目安となります。

ただし、この枚数は出展商品が来場者層のニーズと合致し、ブース位置が良好で、積極的に配布した場合の例です。ブースの立地条件や配布方法によって実際に必要な枚数は変動するため、「目安」として捉えることが大切です。

目標リード数から逆算する方法

もう一つの方法は、目標とする有効リード数から逆算する計算です。例えば、100人の有効リードを目標にし、反応率を1%と仮定すると、100枚配って1人に効果があるという計算になり、10,000枚のチラシが必要になります。

このように、「何件の反響が欲しいか」を先に決めてから必要枚数を割り出すと、無駄のない準備ができます。なお、参考として新聞折込チラシやポスティングなどの一般的な販促チラシの反響率は0.01%~0.3%程度とされていますが、展示会での配布は来場者が既に興味を持っている層であるため、一般的なポスティングよりも高い反応率が期待できます。

予備を含めて多めに発注する理由

展示会当日は予想以上に配布が進むこともあるため、予備を含めて多めに発注することをおすすめします。例えば、ノベルティと組み合わせて配布したり、ブースの来場者が多かった場合、想定より早くチラシが足りなくなることがあります。

また、展示会後の営業フォローや郵送用の資料としても活用できるため、少し余裕を持って印刷しておくと安心です。

展示会チラシに必ず記載すべき8つの項目|集客効果を高める構成

ターゲットに刺さるキャッチコピー

チラシの上部には、ターゲットの関心を引くキャッチコピーを大きく配置しましょう。来場者は短時間で多くの情報を目にするため、一目で「自分に関係がある」と感じてもらえる言葉が重要です。

例えば、「業務効率を30%改善する〇〇ソリューション」といった具体的なメリットを示すと効果的です。

誰に向けたチラシかを明示する

ターゲットを明確にすることで、来場者は「このチラシは自分向けだ」と認識しやすくなります。例えば、「製造業の品質管理担当者様へ」「中小企業の経営者の方へ」といった一文を加えるだけで、該当する来場者の関心を引きやすくなります。

このように、誰に向けたメッセージなのかを明示することで、チラシの訴求力が高まります。

製品・サービスで解決できる課題と具体的なメリット

来場者が抱える課題を提示し、自社の製品やサービスがどのように解決できるかを具体的に示しましょう。例えば、「在庫管理の手間を削減」「コストを20%削減」といった具体的なメリットを記載することで、来場者は自社の状況と照らし合わせやすくなります。

また、箇条書きやアイコンを活用すると、視覚的に整理された情報として伝わりやすくなります。

導入事例や実績で信頼性を高める

導入事例や実績を記載することで、製品やサービスの信頼性を高めることができます。例えば、「導入企業500社突破」「〇〇業界での導入率No.1」といった実績や、具体的な企業名(許可がある場合)を掲載すると効果的です。

このように、第三者の評価や実績を示すことで、来場者に安心感を与えることができます。

展示会限定の特典やキャンペーン情報

展示会限定の特典やキャンペーン情報を記載することで、ブース訪問の動機づけを強化できます。例えば、「展示会来場者限定で初回相談無料」「当日成約で10%OFF」といった特典を明示すると、来場者の行動を促しやすくなります。

また、期間限定の特典を設けることで、緊急性を演出し、即座の行動を促す効果も期待できます。

行動を促すCTA(ブース来場の呼びかけ)

チラシには、来場者に具体的な行動を促すCTA(Call to Action)を明記しましょう。例えば、「ぜひ〇〇ブースへお越しください」「実機デモを体験できます」といった呼びかけを加えることで、来場者の次の行動が明確になります。

このように、具体的なアクションを示すことで、チラシを受け取った後のブース訪問につながりやすくなります。

QRコードや問い合わせ先の明記

チラシには、QRコードや問い合わせ先を必ず記載しましょう。展示会当日にブースを訪問できなかった来場者や、後日改めて情報を確認したい来場者にとって、QRコードは重要な接点となります。

また、電話番号やメールアドレス、WebサイトのURLを記載しておくことで、展示会後のフォローアップがスムーズになります。

ブース番号と会場内の位置情報

ブース番号と会場内の位置情報を明記することで、来場者が迷わず自社ブースを見つけられるようになります。例えば、「ブース番号:A-123」「東ホール入口すぐ」といった情報を記載すると、来場者は会場マップと照らし合わせやすくなります。

このように、具体的な場所の情報を提供することで、ブース訪問のハードルを下げることができます

展示会チラシのデザインで押さえるべきポイント|おしゃれで伝わるレイアウト

情報を詰め込みすぎないシンプル設計

チラシのデザインでは、情報を詰め込みすぎず、シンプルで視覚的にすっきりとした設計を心がけましょう。余白を活用することで、重要な情報が目立ちやすくなり、来場者が一目で内容を把握できるようになります。

また、文字だけで埋めるのではなく、イラストや図、写真を効果的に使うことで、直感的に理解してもらいやすくなります。

3分割レイアウトで視線を誘導する

チラシのレイアウトは、上部・中央・下部の3分割構成にすると、視線の流れが自然になり、情報が伝わりやすくなります。例えば、上部にはキャッチコピーやロゴを配置し、中央部分には製品やサービスの特徴や展示会の見どころを記載し、下部には日時・会場の詳細や問い合わせ先、QRコードを配置します。

この構成により、来場者がスムーズに必要な情報を把握でき、効果的に訴求できます。

片面と両面の使い分け(情報量に応じた選択)

チラシを片面にするか両面にするかは、伝えたい情報量によって使い分けましょう。シンプルに伝えたい場合や、インパクト重視の内容であれば片面が効果的です。

一方、製品の詳細や複数のサービスを紹介したい場合は、両面を活用することで情報を整理して掲載できます。また、折り加工を施したリーフレット形式にすることで、コンパクトに持ち運びやすく、情報量も増やすことができます。

配色と余白を活かした見やすいデザイン

配色は統一感を持たせつつ、目を引くアクセントカラーを加えると効果的です。企業のブランドカラーを基調にしながら、重要な情報には目立つ色を使うことで、視覚的にメリハリのあるデザインになります。

また、余白を十分に取ることで、情報が詰め込まれすぎず、来場者が読みやすいチラシになります。このように、配色と余白のバランスを意識することで、プロフェッショナルで信頼感のあるデザインを実現できます。

展示会チラシの効果的な配布方法|受け取ってもらうコツ

手渡し配布の声かけテクニック

ブース前や通路で手渡し配布を行う際は、声かけの工夫が重要です。例えば、「〇〇でお困りではありませんか?」「新製品の資料をお渡ししています」といった具体的な声かけをすることで、来場者の関心を引きやすくなります。

また、来場者の目線や歩く速度に合わせて自然に声をかけることで、受け取ってもらいやすくなります。

ブース前の台置き配布(POPとの組み合わせ)

ブース前にチラシを台置きし、POPと組み合わせて配布する方法も効果的です。例えば、「ご自由にお持ちください」「〇〇の資料はこちら」といったPOPを添えることで、来場者が手に取りやすくなります。

この方法は、スタッフが接客中や休憩中でも、来場者が自発的にチラシを手に取れるというメリットがあります。

通路での配布は動線を意識する

展示会場の通路でチラシを配布する場合は、来場者の動線を意識しましょう。例えば、入口付近は多くの来場者が通過するため、配布の効率が良い場所です。

また、セミナー会場やプレゼンテーションエリアの前後に配布することで、興味を持った来場者に効果的にアプローチできます。このように、来場者が集まる場所やタイミングを選定することで、配布効果を高めることができます。

ノベルティと組み合わせて受け取り率を上げる

チラシをノベルティと一緒に配布することで、来場者の受け取り率を大幅に向上させることができます。例えば、ボールペンやエコバッグといったノベルティにチラシを添えて手渡すと、来場者は受け取りやすくなります。

また、ノベルティ目当てで受け取った来場者が、後からチラシを読んで興味を持つこともあります。このように、ノベルティと組み合わせることで、チラシの配布枚数を増やし、潜在的な見込み客との接点を広げることができます。

展示会チラシの作り方|テンプレート無料活用から印刷まで

無料テンプレートを活用したチラシ作成(Canva・Adobe Express・Wordなど)

展示会チラシを自社で作成する場合、無料のデザインツールを活用すると便利です。例えば、CanvaやAdobe Expressには展示会向けのテンプレートが豊富に用意されており、デザイン経験がなくても見栄えの良いチラシを作成できます。

また、Wordにも簡易的なチラシテンプレートがあり、テキスト編集が中心の場合はこちらも活用できます。これらのツールを使うことで、時間とコストを抑えながら効果的なチラシを準備できます。

自社で作成する場合の手順(デザイン→承認→入稿)

自社でチラシを作成する際は、まずデザイン案を作成し、社内で内容やデザインの承認を得ます。その後、印刷業者の入稿ガイドラインに沿ってデータを整え、入稿します。

なお、入稿時にはPDF形式での提出が一般的で、フォントのアウトライン化や画像解像度の確認が必要です。このように、段階的に進めることで、印刷トラブルを防ぎ、スムーズに納品まで進められます。

印刷業者への依頼時の注意点(納期・部数・用紙選び)

印刷業者へ依頼する際は、納期・部数・用紙の3点を明確にしておきましょう。納期については、展示会の1週間前までに納品を完了させることが理想です。部数は、目標配布枚数に予備を加えた数を発注します。

用紙選びでは、一般的にコート紙やマットコート紙が使われ、光沢のある仕上がりにするかマットな質感にするかで選択します。また、厚みも考慮し、しっかりとした印象を与えたい場合は厚手の用紙を選ぶと良いでしょう。

展示会の1週間前までに納品完了を目指す

展示会チラシは、少なくとも本番の1週間前までに納品を完了させることをおすすめします。これは、納品後にチラシの内容を確認し、万が一誤りがあった場合に修正や再印刷の時間を確保するためです。

また、展示会準備のスケジュールとしては、3ヶ月前~1ヶ月前の段階でチラシやパネルなどの印刷物を準備することが一般的です。余裕を持ったスケジュールで進めることで、直前の慌ただしさを避け、安心して本番を迎えられます。

よくある質問|展示会チラシの準備で迷ったら

展示会でチラシは何枚くらい用意すればいいですか?

展示会でチラシを用意する枚数は、来場者数の1割程度が一つの目安です。例えば、来場者が4万人規模の展示会であれば、4,000枚程度が目安となります。

ただし、ブースの立地条件や配布方法、ノベルティとの組み合わせなどによって必要枚数は変動します。

また、目標とする有効リード数から逆算する方法もあり、反応率を0.01%~0.3%と仮定して計算します。さらに、予備を含めて多めに発注することをおすすめしており、目標枚数の1.2~1.5倍程度を準備すると安心です。展示会後の営業フォローや郵送用の資料としても活用できるため、余裕を持った枚数を準備しましょう。

チラシのオシャレな言い方は?(フライヤー・リーフレットとの違い)

チラシは「フライヤー」とも呼ばれ、基本的には同じ意味で使われます。一方、「リーフレット」は1枚の紙に折り加工を施した印刷物を指し、コンパクトで持ち運びやすいのが特徴です。

チラシやフライヤーは折り加工がないことがほとんどで、広範囲に配布して情報を伝えることを目的とします。リーフレットはチラシに比べて情報量が多く、店頭やイベント会場で手渡しすることが多いです。このように、用途や形状によって呼び方が異なります。

チラシ1000枚の効果はどれくらいですか?

チラシ1000枚の効果は、一般的な反響率0.01%~0.3%を基準に考えると、1~3件程度の反応が期待できます。例えば、反響率が0.1%の場合、1000枚配布して1件の問い合わせがあるという計算になります。

ただし、反響率は業種やターゲット層、配布方法、チラシの内容によって大きく変動します。展示会の場合、来場者が既に関心を持って会場に来ているため、一般的なポスティングよりも高い反応率が期待できます。このように、展示会の特性を活かした配布方法を工夫することで、効果を高めることができます。

A4とB5、どちらのサイズがおすすめですか?

展示会チラシのサイズは、A4とB5のどちらも一般的に使用されますが、情報量や用途によって使い分けると良いでしょう。A4サイズは情報量が多い場合に適しており、製品の詳細や複数のサービスを紹介したい場合におすすめです。

一方、B5サイズはよりコンパクトで持ち運びやすく、シンプルにメッセージを伝えたい場合に適しています。また、折り加工を施してリーフレット形式にすることで、A4サイズでもコンパクトに収まり、情報量も確保できます。展示会の規模やターゲット層に応じて、最適なサイズを選択しましょう。

東京ビッグサイトや幕張メッセでの展示会チラシ印刷ならトック企画へ

チラシからブース装飾までワンストップで対応

展示会の準備では、チラシだけでなくブース装飾やパネル、動画制作など、複数の業者への発注が必要になることが多く、時間とコストがかかります。トック企画では、印刷・デザイン・動画・WEB制作をワンストップで対応できるため、窓口を一本化し、準備の手間を大幅に削減できます。

また、デザインの統一感を保ちやすく、展示会の世界観を一貫して表現できるというメリットもあります。展示会準備に慣れた会社だからこそ、柔軟で小回りの効く対応が可能です。

大規模展示会での経験と迅速な対応

トック企画は東京ビッグサイトや幕張メッセなど、大規模展示会場での実績がございます。

大規模展示会に対応してきた経験を活かし、納期が迫る中でも迅速かつ柔軟に対応いたします。展示会チラシの準備でお悩みの際は、ぜひトック企画にご相談ください。

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