Column

07/30 2024

採用動画のメリットは3つ!トレンドや事例も交えて制作ポイントを解説

「自社で採用動画を制作することになったものの、どういうものがよいのか分からない」
「そもそも採用動画とはどういうものだろうか?」
「採用動画を作ることのメリットは何か?」
採用動画を制作するにあたって、このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
結論、採用動画とは、企業が「自社の雰囲気や仕事内容を伝えるために制作した動画」です。
パンフレットやホームページなどの媒体よりも、企業の情報がリアルに伝わるメリットがあります。
この記事では、採用動画のメリットや実際の事例、トレンドを解説します。
費用面でのポイントもお伝えするので、参考にしてみてください。

採用動画とは?

採用動画とは、企業が自社の雰囲気や仕事内容などを動画にしたものです。

社内見学動画や会社説明会動画、社員インタビュー動画など複数の種類があります。

採用動画の主な目的は、「映像媒体を通じて、求職者に自社を理解してもらうこと」です。

コロナ禍の影響を受けてオンラインでの採用が広まったことや、動画コンテンツの普及にともない、採用動画を制作・活用する企業も増えています。

採用動画を視聴したことで志望意欲が増加した研究結果もあり、今後ますます需要は高まるでしょう。

採用動画を制作する3つのメリット

採用動画制作には3つのメリットがあります。

1.企業のリアルな情報を伝えられる
2.多くの情報をコンパクトに伝えられる
3.求職者とのミスマッチを防げる

それぞれ確認していきます。

1.企業のリアルな情報を伝えられる

採用動画のメリットとして第一にあげられるのが、実際に働いている人の様子や自社の雰囲気など、リアルな情報を伝えられることです。

WEBサイトやパンフレットなどの媒体でもある程度雰囲気をつかめますが、リアルな情報は伝わりにくいものです。

動画では、映像を通じて企業や社員のありのままの姿やリアルな情報を届けられます。

リアルな情報を知ることで、求職者も企業のイメージを把握しやすいのが大きなメリットです。

2.多くの情報をコンパクトに伝えられる

動画は文字だけでは伝えきれない多くの情報を、コンパクトにかつ印象に残る形で伝えられることが特徴です。

アメリカの研究結果によると「1分間の動画により、WEBサイト3,600ページ分、英単語にすると180万文字分の情報が伝えられる」とあります。

この調査結果からも、いかに動画が多くの情報をコンパクトに伝えられるかが見てとれるでしょう。

動画は、視覚と聴覚両方を使って情報やメッセージを、見た人に分かりやすく伝えられる媒体です。

3.求職者とのミスマッチを防げる

動画によって、自社の情報がリアルかつ正確に伝えられるため、求職者と企業のミスマッチを防げます。

求職者は「会社や社員の雰囲気、社風を知りたい」と思っており、企業は「自社の価値観に合った人材を採用したい」と考えています。

両者の考えにずれが生じたことで起こるものが「ミスマッチ」です。

動画は、企業の価値観や社風など非言語的なメッセージも伝えられるため、求職者が知りたい情報を得られます。

動画を見た上で応募した求職者は、言い換えると、企業の価値観に共感した人材です。

そのため動画は、ミスマッチを防げる効果が高い媒体になるでしょう。

新卒採用の動画については以下のリンクをご覧ください。

関連記事:新卒採用の動画について解説した記事はこちら

採用動画のトレンド4選

ここでは、採用動画のトレンドとされる4種類を紹介します。

1.インタラクティブ動画
2.社員座談会系動画
3.社員ドキュメンタリー系動画
4.縦型動画

それぞれに特徴があるので、参考にしてください。

関連記事:採用動画のトレンドについて解説した記事はこちら

1.インタラクティブ動画

インタラクティブ動画とは、一方的に配信される形式ではなく、視聴者も参加できる双方向型動画です。

動画内にクリックボタンがあり、視聴者のクリック行動により動画の内容や種類を変えられます。

インタラクティブ動画の例を、表で示しました。

 

形式

内容

クイズ形式

動画内にクイズを設定。
回答ボタンを押してもらい、正解・不正解を示すことで企業の正しい情報を伝える。

行動シミュレーション形式

特定の部分に設定した選択ボタンを押してもらい、登場人物の行動を変化させていく。
登場人物の行動に応じた企業情報を伝える。

情報提供形式

企業内での専門用語が出ているシーンを設定。
「詳しくはこちら」と提示されたボタンを押してもらい、情報を提供する。

3つの例でも分かるように、インタラクティブ動画は、複数のパターンで情報を受け取れる方法です。

視聴者も参加できるので、印象に残りやすい動画といえるでしょう。

2.社員座談会系動画

社員同士が事前に決められたテーマに基づいて、座談会形式で話を進めていく動画です。

社員同士気兼ねなくリラックスして話せるため、リアルな本音が伝わります。

職場および仕事の実態が社員の言葉で語られるため、リアリティがあり、説得力も高いでしょう。

一例としてあげられるのは、株式会社ロフトの採用動画です。

5名の社員による座談会形式で、スタートしてからテーマが一つずつ示されていきます。

仕事のやりがいや楽しさに加えて、失敗談や後悔していることも語られており、5名の本音が詰まった座談会となっています。

3.社員ドキュメンタリー系動画

自社に勤務する社員を主人公にして、出社から退勤までを密着してドキュメンタリー映画風にした動画です。

他の社員も動画に写り込むため、オフィスの様子や社員同士の雰囲気など、仕事内容以外もリアルで伝わります。

出演している社員の仕事に対する思いや希望なども伝えられます。

ストーリー性があり、映像に動きがあるので、比較的長い動画でも見る人を最後までひきつけやすい点が特徴です。

4.縦型動画

縦型動画とは縦横比率が16:9のものでスマートフォンの向きを変えることなく、気軽に視聴できます。

スマートフォンが主なネットツールである若者世代にとっても、縦型動画は人気です。

2018年5月モバーシャル株式会社が、20~50代の男女700人を対象に「第5回スマートフォンの動画視聴実態調査」を行いました。

結果、20代男女の約4割(39.2%)はスマートフォンを縦向きにして動画を視聴していました。

対して30~50代では、縦型動画視聴が約3割でした。

この結果から、若者の縦型動画思考がうかがえるため、採用動画に利用するとよいでしょう。

採用動画の事例5選

ここでは、採用動画の事例を5つ紹介します。

1.株式会社パリミキ
2.株式会社八幡自動車商会
3.くら寿司株式会社
4.SOMPOケア株式会社
5.マルコメ株式会社

実際の動画を見ることで、自社での採用動画制作の参考にしてください。

 

1.株式会社パリミキ

企業情報

内容

特徴

経営理念は3つ

「第一にお客様とその未来のために」

「第二に社員とその未来のために」

「第三に企業をその未来のために」

会社概要

1930年創業(正確堂時計店)

1950年設立(株式会社三城時計店)

1960年眼鏡専門店に移行

所在地

本社:東京都港区港南1丁目6番31号

本店:東京都中央区日本橋室町2丁目4番3号

株式会社パリミキは、眼鏡やサングラスなどを取り扱うチェーン店で、20種類のブランドの眼鏡を販売しています。

おしゃれなBGMと映像が特徴で、セリフは一切ありません。

眼鏡を選ぶ人とスタッフとのやり取り、友人同士の笑顔など複数の映像カットから作られており、短編映画を感じさせる雰囲気です。

2.株式会社八幡自動車商会

企業情報

内容

特徴

軽未使用自動車販売、車検、板金のサービスをワンストップで提供

会社概要

1963年創業

1967年会社設立

山形県内に6店舗展開

所在地

山形県酒田市東両羽町8-6

株式会社八幡自動車商会は山形県にある自動車会社で、以下の事業を展開しています。

  • 新車・中古車販売
  • 車検
  • 車両修理
  • 板金
  • 塗装

日本で初めてランボルギーニを整備したベテラン整備士さんのインタビューと、整備工場での光景を交えた、ドキュメンタリー系動画です。

仕事への思いや車への愛情、これからの夢など、リアルな思いが伝わってきます。

3.くら寿司株式会社

企業情報

内容

特徴

すべての食材において化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料を使用していない。

昔ながらの味にこだわり続ける。

会社概要

1977年創業

1995年設立

2019年5月

「株式会社くらコーポレーション」から

「くら寿司株式会社」へ社名変更

所在地

大阪府堺市中区深阪1-2-2

株式会社くら寿司は、回転寿司チェーン「くら寿司」を運営している企業で、「安心・美味しい・安い」がコンセプトです。

アニメーション形式の動画で、セリフは一切ありません。

新入社員、店長、スーパーバイザー、それぞれの視点から「くら寿司で働くこと」が描かれています。

BGMはメッセージ性のある歌であり、「ここで頑張ろう」と思えるポジティブな雰囲気です。

4.SOMPOケア株式会社

企業情報

内容

特徴

スローガンは、「介護の未来を変えていく」

会社概要

1997年設立

所在地

東京都品川区東品川四丁目12番8号

SOMPOケア株式会社は、SOMPOホールディングス株式会社のグループ企業です。

全国で、高齢者施設や在宅介護サービス事業所を運営しています。

入社5年目の社員が4名登場して、1年目と今を比べて成長した部分を語るドキュメンタリー形式の動画です。

動画では入社1年目の様子も流れており、社員の成長がうかがえます。

5年間の道のりが一人ひとり異なるため、求職者が「自分はどのように成長していくのか?」と想像できる動画になっています。

5.マルコメ株式会社

企業情報

内容

特徴

企業理念は、「日本古来の発酵技術を通じて、生活者のすこやかな暮らしに貢献する」

会社概要

1854年創業

1948年会社設立

所在地

本社:長野県長野市安茂里883番地

マルコメ株式会社は、家庭用・業務用みそや即席みそ汁、みそ加工品などを製造販売している企業です。

営業職の社員に密着したドキュメンタリー形式の動画です。

仕事風景の映像化だけにとどまらず、営業職を選んだ動機や仕事に対する信条などのインタビューも盛り込まれています。

リアルな日常と仕事への思いが伝わる、メッセージ性が高い動画です。

採用動画の事例については以下のリンクをご覧ください。

関連記事:採用動画の事例について解説した記事はこちら

採用動画制作に関する5つのポイント

採用動画を制作するにあたって大事なポイントは、以下の5つです。

1.目的を明確にする
2.ターゲットを明確にする
3.求職者が求める内容にする
4.自社の魅力が分かる内容にする
5.自社のリアルな部分も見せる

それぞれ説明します。

 

1.目的を明確にする

採用動画制作にあたって最初に行うのは、目的の明確化です。

目的を明確にすると、採用動画の方向性もはっきりします。

目的や方向性がはっきりすると、動画コンテンツの形態や内容、配信場所もおのずと見えてくるでしょう。

結果として、求職者にとっても分かりやすい内容になります。

2.ターゲットを明確にする

次に、自社で採用したいと思える動画のターゲットを明確にしましょう。

新卒者をターゲットにする場合と、一定のキャリアを積んだ人向けの採用動画では、内容も異なります。

ターゲットが明確になると、採用動画に盛り込む内容や伝えたいメッセージが整理されて、効果的に訴求できます。

3.求職者が求める内容にする

採用動画の内容は、求職者が知りたい情報に沿ったものにしましょう。

企業が伝えたいメッセージだけでは、求職者に届かない可能性があります。

制作会社と協力しながら、求職者のニーズを考えることが必要です。

求人サイトや映像制作会社などが求職者向けアンケートを実施している場合は、そのデータを活用するとよいでしょう。

採用動画の効果については以下のリンクをご覧ください。

関連記事:採用動画の効果について解説した記事はこちら

4.自社の魅力が分かる内容にする

事前に決めたターゲットに1番伝えたいと思う自社の魅力を整理します。

「自社で働くことで、求職者にどのようなメリットがあるか」が伝わる内容にしましょう。

採用担当者だけで考えるのではなく、新入社員からベテランまで各年代から意見を聞くこともおすすめします。

もし可能なら、内定者から意見を聴くのも1つの方法です。

求職者にもっとも近い立場からの意見を知ることで、訴求力が上がるでしょう。

5.自社のリアルな部分も見せる

自社で働くことのメリットとデメリット、両方を見せることが必要です。

リアルな部分を見せながらも応募してきた求職者は、自社で働きたい思いが強い人です。

そのため、採用後のミスマッチを防ぎやすくなります。

リアルな部分を見せてくれる企業は、求職者からの信頼も高まるでしょう。

採用制作動画の費用相場

採用動画制作の費用は、50~200万円程度が目安とされますが、動画の種類によって変わってきます。

種類別の費用相場を表で示しました。

 

採用動画の種類

費用相場

企業案内動画

30~80万円

社員座談会系動画

30~200万円

社員ドキュメンタリー系動画

50~200万円

縦型動画(1本につき)

3~5万円

なお、インタラクティブ動画では、動画制作費用に加えて「インタラクティブ構築費」が発生します。

金額の目安は10万円以上であることが多いので、予算立案時に上乗せして考えておきましょう。

関連記事:採用動画の相場について解説した記事はこちら

動画制作費用を抑える3つの方法

採用動画のメリットは多いものですが、制作にあたってはある程度の費用がかかります。

動画制作の費用を抑える3つのポイントを、以下に示しました。

1.動画の時間を短くする
2.自社で撮影する
3.社内の人に出演してもらう

それぞれ説明します。

1.動画の時間を短くする

動画の時間を短くすると、撮影や編集にかかる費用を抑えられます。

また、動画制作の時間的コストも削減可能です。

動画で伝えたい内容を明確にして、撮影の所要時間を短縮させることも費用を抑えるポイントの1つです。

2.自社で撮影する

自社で撮影すると、撮影スタジオのレンタル代や、スタジオまでの移動費が抑えられます。

自社の雰囲気がリアルに伝わりやすいメリットもあります。

また、社員に出演してもらう場合、慣れた場所での撮影なので、リラックスして撮影に臨める可能性が高いでしょう。

3.社内の人に出演してもらう

自社の従業員に出演してもらうことで、プロの俳優やモデルに依頼するより出演料が抑えられます。

また、自社のリアルな雰囲気やアピールポイントも伝えられるでしょう。

求職者に自社を身近に感じてもらえるメリットもあります。

ただし、従業員に業務以外の負担がかかることや、肖像権の問題に注意する必要があります。

肖像権とは、自分の姿をみだりに撮影されたり、撮影されたものがみだりに公表されたりしない権利です。

そのため出演を依頼する社員に対しては、肖像権を説明した上で、出演許可を得る必要があります。

社員が退職した後も、動画を使用してよいかの確認も必要です。

確認に関しては、口頭だけにとどめず、書面に残しておくとよいでしょう。

求職者に刺さるかっこいい採用動画を作るときにはプロに相談しよう

採用動画は企業や求職者の両方にメリットがあるため、導入する企業も増えつつあります。

しかし、採用動画の数が多くなるほど、求職者に刺さるためのハードルが高くなるのも事実です。

求職者に刺さるかっこいい採用動画を作る場合は、動画制作会社のサポートが欠かせません。

トック企画は「印刷」「映像」「WEB事業」とさまざまな事業を請け負っており、1997年から続いている信頼と実績のある会社です。

専属のディレクターやカメラマン、編集者、アニメーターが在籍しており、依頼者の想いを汲み取って高品質な映像に落とし込んでくれます。

各分野のプロに総合的にサポートしてもらいたいとお考えの方は、「トック企画」に相談してみましょう。

ページ上部へ戻る